七宝編み

来年の2月の講習用に作ったミニスカーフです。
トルコのオヤ、特にボンジュックオヤには、七宝編みのデザインがたくさんあります。
トルコでは、スカーフの縁用に編まれるので、ビーズを密集させると重くなり過ぎるからかもしれません。
七宝編みとミックスすれば、重さと見た目で絶妙なバランスになります。
以前、池袋サンイデーの講習時、「しっぽ(尻尾)編みかと思った」「なぜ七宝と言うか」と話題になって、
「調べておくわね」と、私の宿題に。年を越すと忘れるので・・・
七宝とは、仏教の教典に解かれる7種の宝石のことで、金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり、水晶)、しゃこ(白珊瑚)、真珠、めのう。
・・・でも、これは七宝編みとは無関係。
「七宝文を模したかぎ針編みの透かし模様の一種」が七宝編み。
七宝文とは円を4分の1ずつ重ねた連続文です。上下左右に連続するので「四方」「十方」と呼ばれ、これがなまったという説も。この形の文様は古くから見られ,紀元前3000年ころのシュメールで黄金製指輪の装飾にも用いられているそうです。日本では平安時代の染色や金工に見られ、中国ではこれがおめでたい吉祥文様と考えられているそう。
パッチワークをなさる方なら、”カテドラルウィンドウ”を連想されることでしょう。
「ビーズの縁飾りVol.2」”甘い色のこんぺいとう”
「ビーズの縁飾りVol.3」”娘たちのロンド”
の編み方ページで図解していますが、目の端のループをスーッと伸ばしてくさり目を編み、このくさり目の裏ループに針を入れてこま編みをします。Vol.3では、”春花壇”でも使用しています。
スーッと伸ばす糸の引き加減に多少の慣れが必要ですが、くさり編みを数目するよりもふわりとしたニュアンスで針目の位置を移動でき、糸の隙間にできた空間も大切なデザインの一部になります。

手持ちのセーターに編みつけました。この場合、伸び縮みが必要なので1段目を省略し、本体がニットなので丸大で存在感を出しました。でも、これはこれとして、全く別物に見えますねえ。
やはり丸小ビーズのほうが繊細。
(講習の参加人数によってはスカーフの色がクリーム色になることもあります。ご了承ください)
でも、その前に1月の講習、リストウォーマーをお楽しみに。
ブログを読んでくださっている皆様、
どうぞ、良い新年をお迎えください。
スポンサーサイト