見本帳のサンドゥック

裏表紙にもなっているシーンは、ベイパザールのヤシャヤンミュゼで撮影させていただいたもの。
大滝さんの横で私もパチリ。
この宝箱はサンドゥックと呼ばれるもので、嫁入り道具を収納する木箱です。
金属製の鋲や金具で装飾され、足はライオンでしょうか。かなりの年代ものと思われます。
本来は中に収納されているはずのオヤつきスカーフを飾らせていただきました。
ここで、クイズ!
『縁飾り(オヤ)の見本帳』にはサンドゥックがいくつ出てくるでしょうか。
石本夫妻は何十年もトルコと行き来しているので、トルコの各地に友人知人がたくさんいらっしゃいます。
事前下見の段階で、市長さんや友人に「オヤの本を作っています。あとから来る取材班がサンドゥックを撮影したいから協力していただきたい」と依頼してくださっていたおかげで、私たちは行く先々で、ため息もののサンドゥックを見る事ができました。
普通のお宅を見ず知らずの私たちが訪問して、いきなり「サンドゥックを見せてください」と言ってもおいそれと写させてもらえる代物ではありません。まして駆け足取材旅行ですから、交渉や準備の時間がありません。
今回、予定されていたお宅では、近所の奥様たちも撮影に快く協力してくださいました。
プロカメラマンはワンカットにも時間をかけるし、日のあるうちに何カ所も撮影しなければなりません。スカーフの出し入れや並び替えの手伝いをしたり、「どうぞお願いします」「坐って」などのカタコトで伝える私も、せっかく用意してくださったお菓子やチャイを頂く間もありませんでした。
このところの天候のごとく、嵐のようにおしかけて室内を散乱させ嵐のように去って行った失礼をお詫びしに、できることならもう一度訪問したいです。(それまでにお詫び言葉が言えるようになっていないと)
そろそろ見本帳を「紀伊国屋で購入した」とか、「アマゾンから届いた」とかのニュースが入ってきています。
もし書店でみかけられたら、どんな分類の棚に、どんな状態で置かれていたか教えてください。
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一昨日は渋谷区文化総合センター大和田のギャラリーで、マトゥラークチュ ナスーフ展を見てきました。
16世紀のトルコの天才とうたわれた人です。
彼の細密画を陶版に描いたレプリカを41点展示。

トプカプ宮殿、アヤソフィアなど、公の建物の屋根は黒、一般の家は赤い屋根で描かれ、101の建物のうち、84が地形プランと照合できて83.1%が正確だそうです。


刺繍の図案の参考にもなりそう。・・・って、刺繍する時間はなくなってしまったけれどジグソーパズルになっていたら購入するかも。
明日、8日まで開催中です。
昨日は友人と銀座でギリシャ料理のランチ。

↑前菜ですが、豆のペーストやサラダ内容がトルコとほとんど同じ。
階下のショップがオシャレで珍しく、「トルコ旅行している気分」と我が身に言い聞かせてウロウロしました。
ついでに↓デザートはレモンパイを注文したら、予想外のかわいい形状(3人前)

さっぱりして美味しかったです。
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